建築業者をどうやって選ぶ?建築業者の選び方
家を建築する会社はお決まりですか?有名ハウスメーカーですか?それとも地元の工務店でしょうか?
それとも、建築業者をどうやって選んだら良いのか迷っていらっしゃいますか?
- 本文では建築業者の種類やそれぞれのメリット、デメリットについて記述しています。
- どこに建築をお願いしたら良いか?を探す手掛かりになると思います。
この記事を書いているのは民間銀行で20年以上の勤務経験を持つ元銀行員です。
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建築業者の種類とメリット・デメリット
建築会社は概ね4つのパターンに分かれます。
- 大手ハウスメーカー
- 地元工務店
- 分譲系建築業者
- 設計事務所
自分が住宅ローンを含めた予算の範囲内でどんな家を建てたいか?
それによってどんな建築業者を選べば良いのか自ずと決まるでしょう。
大手ハウスメーカー
高価格でも耐震性、耐火性、耐久性に優れた高品質な家を建てたい人向け
積水ハウス、ダイワハウス、住友林業、パナホーム、ヘーベルハウス等大手の住宅建築会社の事です。
大手ハウスメーカーを選ぶメリット
大手ハウスメーカーで家を建てるメリットは品質に安心感が得られるという事です。
積水ハウスは阪神淡路大震災の時には一棟も倒壊しなかったと宣伝しているくらいで 品質や性能も均一で間違いないものです。
耐震性で言えば免震構造を選ぶ事も可能ですし、建材については自社で研究した最先端のものが使われていますので、時代の最先端の性能住宅を建てる事ができます。
欠陥住宅はありえませんし、住んでからの保障も手厚いです。
普通、建築してから何年も経つと、建具がゆがんで窓や戸が開けにくくなったりするという話を良く聞きますが、大手ハウスメーカーだとそんな心配はまずあり得ません。
大手ハウスメーカーを選ぶデメリット
性能が高い反面、価格も高いです。坪単価80万円程度は軽く越えてしまうような感じです。
地元工務店
大手ハウスメーカーほどの品質は求めないが、品質の高い家をリーズナブルな価格で建てたい人向け
比較的狭い範囲で営業をしている地元の住宅建築会社のことです。
地元工務店を選ぶメリット
大手ハウスメーカーに比べて価格が安く建てられます。坪単価にしてハウスメーカーとは20万円〜30万円も安く済むこともあります。
例えばパナソニックビルダーズグループのように、大手ハウスメーカーと提携して構造計算や部材の提供を受けてやっているところもあります。その場合品質は大手ハウスメーカーと同一ですよね。
対応が細やかなのも地元工務店のメリットと言えるでしょう。
地元の工務店を選ぶデメリット
施主としてはちゃんと手抜き工事なしにやってくれるかどうか一番気になるところですが、中には悪質な業者がいることも事実です。
また、業績悪化で財務内容が悪い建築業者もありますので、一番最悪なケースとしては建築途中に倒産してしまう事です。
もちろん、そんな業者は少ないですが、その会社の信用力をあらかじめ知る事はほぼ不可能です。
分譲系建築業者
とにかく安く一戸建て住宅を買いたい人向け
建売販売を主力としている建築業者の事で、近年大手が地方にもかなり進出してきています。
分譲系建築業者を選ぶメリット
デザインや設計が同じ住宅をまとめて作るので建築コストも安い分、販売価格も安いというメリットがあります。
土地と建物をセットで購入するわけですが、サラリーマンが住宅ローンを組んでも手が届きやすい価格設定となっています。
分譲系建築業者を選ぶデメリット
同じような家をまとめて建てる事で建築コストを安く済ませている事情がある為、建売ではない建物を注文する場合はコストが割高になる事があります。
設計事務所
高価格でもこだわったデザインや機能を重視する人向け
建築士が運営している事務所の事です。建築士が設計、施工監理を行い、施工は工務店などが行います。
設計事務所を選ぶメリット
多くの場合、デザインや居住性にこだわりを持った建築士が多く、他にはないオンリーワンの家を建てることができます。
施主の要望を設計に取り入れてくれる為、理想の家を実現させることも可能です。
設計事務所を選ぶデメリット
設計費用としてコストがかかること、また施工は他でやってもらう為どうしても割高になります。
デザイン性で建築士のこだわりが強過ぎる場合、施主の要望を聞いてくれない場合もあります。
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建築会社の信用力についても重要です
滅多にないことではありますが、建築途中に建築会社が倒産すると非常に困る事になります。
実際、2009年に当時静岡県にあった富士ハウスという建築会社が倒産し、世間を騒がせたこともありました。
富士ハウスの場合は悪質で、破産申請をした翌日にも資金を支払った顧客がいたり、会社の資金繰りが厳しいため建物が完成する前に建築資金全額を支払わされた顧客もいたそうです。
大手ハウスメーカーであれば全く心配はありません。
私が銀行員時代の話
銀行が事業資金を貸付けていた建築業者がありました。その会社の財務は債務超過に陥っているような状況で、いつ破綻するかわからないような状態でした。
その建築業者から、その会社の顧客に住宅ローンを組んでほしいと言われてたまに紹介がありましたが、いつ破綻してもおかしくないような財務内容でしたので、せめて家が建つまではもってくれと祈っていました。
かと言って、お客さんに「この建築会社は今相当危ないから業者を変えた方が良いですよ。」なんて口が裂けても言えません。
こういう情報は知る事は難しいでしょうね。今はSNSがありますので、自分で調べられる範囲で変な風評が立っていないかなど調べるのは当然かと思います。
あと、建築会社の信用力を担保する方法としては、建築業者の比較サイトを利用するのも手段かと思います。
例えばこのような⇒タウンライフ家づくり
ここに参加しているのは一定の審査をクリアした建築業者ばかりです。
建てたい家の条件などを入力するだけで、間取りプランから資金計画まで複数の建築業者から無料で提案がもらえますので、建築会社選びを簡単にすることができるでしょう。