外国人と日本人、条件の違いは永住権の有無のみ
前回のエントリー:永住権なしで住宅ローンをかりられるか? からの続きです。
前回のエントリーでは、住宅ローンを借りる為には永住権を持っていることが必要というお話をしました。
永住権がないと、いつ自分の国へ帰ってしまうかわからない為、銀行にとってリスクが高いからです。
永住権を獲得すれば、普通に住宅ローンの申し込みはできます。
外国人の住宅ローンが借りれる条件は、この永住権を有しているかどうかという一点のみで、あとの条件は何ら変わるものではありません。
「え?もっと外国人には厳しい条件があるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、あとは日本人と同じです。
ただし、それは住宅ローンの利用できる方、に該当しただけで、スタートラインに立っただけです。未成年者は法律で借金できない事になっていますが、20歳になったので借金は組めるようにはなったけど、学生で無職だったらローンが組めません。それに似た話です。
住宅ローンを利用できる要件を満たしても、そこからの審査です。審査を通す必要があるのです。
住宅ローンの審査は、大まかには下記の通りです。
- 勤続年数
- 年収、返済比率
- 現在と過去の借入状況(個人信用情報)
- 不動産担保価格
- 顧客の人物面など総合的な判断
これは外国人だろうと日本人だろうと変わりません。審査する人間は外国人だから審査を厳しくみるとか、日本人だから甘く見るということはありません。
あくまでも客観的、第三者的に書類を見るのが融資の審査というものです。
ただ、どうしようもないケースとしては、これは総合的な判断でお断りした話なのですけど、日本語が殆ど通じないとか自分の名前も書けない場合です。
何故なら契約書の内容を説明する事もできませんし、到底理解していただく事もできません。今は契約書の内容を説明する義務を当局から負わされているので、後に万が一融資が焦げ付いて裁判に発展した場合、「貸付した当初、どうやって顧客に契約内容を説明したか?」と問われたなら、私だったら答える事ができません。
英文の契約書を用意している銀行もあると言われた事もありますが(メガバンクです。)、さっさとそっちの銀行へ相談しに行った方が得策です。英文の契約書があるという事は恐らく英語で説明できる行員がいるとかそういう体制が整っているのでしょう。
また、「永住権がないといつ自分の国へ帰ってしまうかわからない為、銀行にとってリスクが高い」と書きましたが、実際には永住者であっても帰ってしまうケースがあります。
私にも、住宅ローンではありませんがカードローンをお断りした外国人が、その2〜3日後に国に帰ってしまったという経験があり、あの時のお金は何に使うつもりだったのか?貸さなくて良かったな・・・。と思った経験があります。やっぱり外国人にお金を融資する時は慎重に審査をしなければ、というのが普通の銀行員の感覚だと思われます。
しかし、日本での生活が長く、日本語も理解できて、家計の収支もまぁまぁであれば、永住権さえあったら、後は何ら日本人の場合と審査は変わりませんので普通に融資は通ると思いますし、フラット35であれば直接は銀行の腹は痛まないので問題なく借りれると思います。
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