緑内障でも団信が通るか?

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住宅ローンを借りるのに団信加入が条件と言われた。

 

また、フラット35の場合は任意加入だけど団信に入りたい。

 

自分は緑内障だけど、団信が通るか?

 

本記事はこのような事について書いています。

 

 

この記事を書いているのは民間の銀行で20年以上の勤務実績のある元銀行員です。

 

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緑内障でも団信に入れる場合がある

基本は不承諾となる可能性が高い

団信の保険金が下りるのは、被保険者が死亡、或いは終身常に介護を要するような高度障害状態になった時ですが、その中に、両目が全く見えなくなった時という状態が含まれています。

 

緑内障は失明のリスクが高くなるので、重度の場合は不承諾(加入できない)となると思います。

 

緑内障でも程度によって加入できる場合もある

団信の加入可否の回答は、承諾か、不承諾かで返答されますが、たまに、不承諾ですが、再審査は可能という返答が来る時があります。

 

つまりどういう事かと言いますと、医師の診断書を提出して頂ければ、再度団信加入の可否を審査しますよ、という事です。

 

私の経験から言いますと、緑内障のお客さんでしたが、団信を申し込んだところ、一旦は不承諾でしたが、医師の診断書を提出すれば再審査してくれるという事でしたので、どうするか相談したところ、診断書を提出したいと言われました。

 

診断書作成には費用もかかりますし、また、診断書を出したところで、承諾になるという保証もありません。でもトライしたいという事でしたので診断書を作成していただきました。

 

結果は承諾となり、緑内障でも団信に加入する事ができました。

 

緑内障だから団信に加入できないだろうと思い込むのは早いです。おそらくは程度問題だと思います。

 

一般団信が無理でもワイド団信なら加入できるかも

一般の団信で不承諾であった場合、ワイド団信なら加入できる可能性があります。

 

ワイド団信とは、引受条件緩和型団信の事で、簡単に言えば審査が緩い団信の事です。

 

加入しやすい分、りコストが高くなります。住宅ローンの金利に団信の保険料分が上乗せされます。

 

ワイド団信に加入したい場合、銀行が限られます。そもそも取り扱いのない銀行の方が多いです。

 

ワイド団信を取り扱っている銀行は、メジャーなところだとイオン銀行、みずほ銀行、りそな銀行、じぶん銀行など。

団信加入の可否はどうやって決定されるか?

告知事項に基づいて審査される

保険会社は団信加入の可否を団信申込書の告知事項で判断しています。

 

団信の申込書には告知事項と言う欄がありますが、そこに、通院の頻度、入院の経験、使用している薬の名前や使用頻度を記入します。

 

例えば、

 

緑内障で月に一回通院  〇〇〇を一日3回点眼

 

というような書き方をします。薬の名前は現物を見るか、お薬手帳を見て正確に書きます。

 

 

告知事項を見れば保険会社にはどのくらいの病状かが把握できます。疾病が重度の人と経度の人とでは使用する薬も違うからです。

 

保険会社で判断がつかない場合、医師の診断書の提出を求められます。

 

判定が微妙な場合、最終的には医師の診断書を求めて加入の可否を慎重に決められます。

 

虚偽の告知は絶対に行わない

また、団信に通らない可能性があるからと言って、虚偽の告知を行うのは絶対にやめてください。

 

虚偽の告知とは告知事項欄に、嘘の記載をする事です。

 

極端な話、緑内障を罹患しているのに、何も病気はないという記載をする事です。

 

もし万が一の事故が起こり、団信保険金の請求をする際には保険会社の審査があります。

 

その際に保険会社に過去の入院履歴や通院履歴を調べられます。

 

そこで虚偽の告知があったと判定されると保険金は下りませんので後々困った事になります。

 

入れないからと言って、告知事項に嘘を書くのは絶対にやめましょう。